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もうちょっとだけ続く。

「ドキドキプリキュア」のミュージカルを観てきました。

プリキュアのミュージカルとはどういうものなのか、
着ぐるみが激しく飛んだり跳ねたりするのだろうか、
やっぱり唐突に歌い出すのだろうか、
などと興味があったのが理由です。

ジコチューに支配されかけていた動物人間の国を救うというのがあらすじの話。
外伝と言ってもおかしくない内容だと思いました。
愛を主軸とした原作の雰囲気がよく活きています。
以下、箇条書きで感想を書きます。

・上演時間は二時間弱。途中休憩やダンスのレッスン込み。

・会場のおよそ1500席がほぼ満員。

・主な客層は、幼女と母、幼女と母と父という組みあわせ。
 家族サービスを頑張ってますパパさん。

・幼女の多数は、よく訓練された幼女。
 プリキュアがピンチになると、何も言われなくてもがんばれを言い出したり
 (プリキュアはたまに応援をせがんできます)、手拍子を入れたりします。
 ダンスの時間やプリキュアが通路を歩いてくると、笑顔の密林ができました。
 市販のコスプレ衣装を着ていた子もいましたね。見たのは十人くらいです。
 ほとんどがエースで、他はロゼッタ。

・OP曲とED曲、各々を担当された歌姫方が登場。
 劇中でそれらが流れるシーンでは、ステージの端でダンスしながら歌います。
 多分、キャラソンに収録されているであろう曲を歌う場面も何度かありました。

・ロゼッタ。
 幼女のがんばれを受けた一番手。力持ちが必要な局面になった時、
 仲間たちの迷いない推薦を受け、自身も威風堂々と前に。
 そういうキャラだったの?
 OPアニメでの、受け止めてグンッ! を考慮すると確かにそんな感じですが。
 全員でいる時に後ろにいる率が高かったのは、らしいと思いました。

・ダイヤ。
 他のプリキュアも歌ったり、佳境で持ち歌が流れたりするのですが、
 ダイヤのシーンでは場に三人しかいません。
 なので、見せ場での目立ちようはかなりのものです。
 立ち振る舞いが結構お転婆なのは新鮮でした。
 仲間内でのペア分けで、ハートがソードを選んだ際には当たり前に狼狽。
 最終回付近では悟った感じでしたけど、この話はもっと前の時間に
 位置づけられるので、違和感はありませんでした。

・ソード。
 相手のダンスをトレースしなくてはいけない場面での、
 「そんなのダンスじゃない!」は流石と言うべきか。アイドル根性が出ています。
 この子が歌い始めた時、そこかしこから手拍子が始まったのには驚きました。
 大人気です。コスプレしていた子は見ませんでしたが。

・エース。
 この子のキャラソンは、戦いの最中にかかっていました。
 他の子が一仕事終えた後に歌っていたのと比べると異色です。
 目立った活躍はなかったですかね。騒動の事情を探ってきたことくらいでしょうか。
 事件前のほのぼのタイムでの「特訓しましょう!」は懐かしかったです。
 他の四人がどん引きしてるのも含めて。
 歌姫が「この空の向こう」を歌っていたとき、これのダンスをしていた
 のは新鮮でした。アニメでは流れたことのない絵でしたから。

・ハート。
 原作同様、物語の引っ張り役で説明役でまとめ役。
 劣等感と自己嫌悪で落ち込むゲストキャラを妙に現実的に励ます様子や、
 愛などくだらないと言い捨てるトリオへの啖呵は流石。

 この子が丁度いいんですよね。
 他人を感化させたり、違うものを違うと思わせる役は。
 ダイヤだと少々頭でっかち。
 ロゼッタは力強さ不足、ソードだと少々強く、エースはキツイレベル。
 CVの演技の影響もあるのですけど、ハートが一番響いてる印象です。
 これは、他の子が劣っているとか優れているとかいう問題ではなく、
 敵不適や素養の問題で、みんな違ってそれでいいんです。
 プリキュアが視野狭窄なヒーローでなかったからこそ、
 ミュージカルはハッピーエンドを迎えたのですしね。

・シナリオ
 勇気づける、イキイキさせる、実力を引き出すなど、
 ドキドキプリキュアが言う愛とはどんなものなのかが表現されていたのは元より、
 伝播する性質があることにも言及していたのには唸りました。
 ゲストの国の人間が、粗暴な王の影響を受けていたのはいい対比です。
 感情といいますか、感情が滲む立ち振る舞いが周囲の人間に与える
 影響については、脳科学でも心理学でも言及されている事柄です。
 なので、そこのところは妙にリアルでおもしろかったです。

 愛している、大好きだという気持ちは、
 即時的に受け入れられるとは限らないという現実味が表現されていたのもですね。
 原作では、レジーナとのいざこざで描かれていたものです。
 この話ではかなり事情が違うので、それほど深刻ではありませんでしたが。

・ごくごく個人的なこと。
 プリキュア新聞での関係者のコメントや、
 番組のプレゼン用のポスターにある通り、
 プリキュアのメインターゲットは幼女です。
 もちろん、彼女たちだけでなく、
 幼女にアニメを見せたり、玩具やグッズを買い与える保護者にも、
 気に入られないといけません。
 
 今日のミュージカルの来場者、換言すると、
 数千円のチケットを買ってやってきたお客を目の当たりにして、
 ウケるべき相手に見事にウケてるんだなぁと思いました。
 販売箇所から人混みが消えないくらい、グッズも求められていましたし、
 コスプレではないものの、プリキュアが描かれた服を着たり、
 バッグを持っていたりと、版権物のアイテムを持っている子も結構見ました。

 司会のお姉さんや歌姫方の言動と衣装が、
 ちびっ子が親しみを憶えそうなものだったことや、
 呼びかける、応えてもらう、もっと応えようと思ってもらうという具合で、
 作品への没入を促す脚本だったのには溜め息が出ます。

 小学生になると変心するそうですけど、
 幼女の内は次のプリキュアも観ようと思うんじゃないでしょうか。

 すごいです。
 計算ずくで、勝つべくして勝ってる。
 そう、勝手に思います。
 

以上です。お疲れ様でした。

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